ディップコーティング装置
実験用卓上型ディップコーティング装置
小型標準機:DCシリーズ
ディップコーティングの実験で必要とされる「速度域」と「加減速制御」機能を有し、塗布ストローク(ワークサイズ)ごとに選べる小型装置の標準タイプです。
機器構成は、塗布用の本体装置と制御用の制御BOXの二つに分かれており、操作が初めての方でも扱い易いように、ディップコーティングの操作パラメーターの3つである「移動距離」・「処理速度」・「停止時間」をタッチパネルへ直接入力で操作が可能となっております。
ワークと液槽をセットした状態で手動操作による位置決めができ、その値を直接入力が出来るティーチング機能を全機種に搭載しておりますので、位置変更やワークを変えた際の段取りがスムーズに行えます。
FD200(液槽装備タイプ)
実験に必要な機能を備えた本体装置に液槽を二つ装備しました。
※液槽は、バッチタイプと循環タイプを選んでいただきます。
ディップコーティングに於ける実験(テスト・条件出し)機能としての塗布速度とストロークを有し、手間の掛かる液交換も2槽タンクを装備して効率的であり、装置の占有スペースも机ひとつで収まるサイズで、実験に適した装置です。
[基本仕様]
●処理ストローク:200mm
●最大ワーク重量:1kg
●専用治具:2本
●液槽:2槽
※液槽をお客様でご用意の場合は、付属無しでご提供可能です。
●処理速度:0.01mm/sec~20mm/sec
●速度可変単位:0.01mm/sec
●制御:専用コントロールBOX 7インチタッチパネル
・設定ポイント:10ポイント
・格納プログラム数:8プログラム
・昇降位置決めティーチング機能搭載
・加減速(リニア)昇降設定機能搭載
・手動操作可能
・全体繰返し(999回)運転機能搭載
・モニタ画面に現在位置、現在速度、残運転時間、残回数表示
・膜厚、引上げ速度計算機能搭載 ※ウエット状態の理論計算式にて
●電源:単相100V
●オプション:風防BOX、FFU、除振台
実験が終了したのち、サンプル提供・小ロッドの生産に対応出来る余裕も備えており
休眠設備にもなりにくい効率的な設備です。
ワーク保持用の治具は、クリップ式の標準タイプは装備しております。
※特注品も対応致しますのでお気軽にご相談下さい
DC300S2(昇降、傾斜2軸タイプ)
湾曲形状、液が溜まりやすいこの字・複雑形状のワークに対して、昇降中(1軸側:X)に液の流れやすい角度にワークを傾斜させる(2軸側:Y)ことで、液溜まりを防ぎ均一な塗工膜に近づけることが可能な装置です。
[基本仕様]
●処理ストローク:300mm
●最大ワーク重量:1kg
●専用治具:昇降のみ用1本、昇降・傾斜用1本の都合2本
●液槽:お客様でご用意下さい。
●処理速度:0.01mm/sec~20mm/sec
・昇降(主軸):0.01mm/sec~30mm/sec 0.01mm/sec可変
・傾斜(従軸):0.1°/sec~20°/sec 0.1°/sec可変
※主・従軸は同期運転となります。
主軸の昇降処理時間内で、設定された傾斜角度(従軸)への
移動を自動演算にて行います。
●制御:専用コントロールBOX 7インチタッチパネル
・設定ポイント:10ポイント
・格納プログラム数:8プログラム
・昇降位置決めティーチング機能搭載
・傾斜位置決めティーチング機能搭載
・加減速(リニア)昇降設定機能搭載
・手動操作可能
・全体繰返し(999回)運転機能搭載
・モニタ画面に現在位置、現在速度、残運転時間、残回数表示
・膜厚、引上げ速度計算機能搭載 ※ウエット状態の理論計算式にて
●電源:単相100V
●オプション:風防BOX、FFU、除振台
[型式:DC300S2]
FD250(高耐荷重)
ワーク重量:10kgまで対応可能なディップコーターです。
[基本仕様]
●処理ストローク:250mm
●最大ワーク重量:10kg
●専用治具:2本
●処理速度:0.01mm/sec~20mm/sec
●速度可変単位:0.01mm/sec
●制御:専用コントロールBOX 7インチタッチパネル
・設定ポイント:10ポイント
・格納プログラム数:8プログラム
・昇降位置決めティーチング機能搭載
・加減速(リニア)昇降設定機能搭載
・手動操作可能
・全体繰返し(999回)運転機能搭載
・モニタ画面に現在位置、現在速度、残運転時間、残回数表示
・膜厚、引上げ速度計算機能搭載 ※ウエット状態の理論計算式にて
●電源:単相100V
●オプション:風防BOX、FFU、除振台
プロトタイプ自動ディップコーティング装置
FD200C2
ディップ機能はFD200を活用し液管理機能の追加と空調(清浄度UP)機能追加で、サンプル作成から小ロッドの生産までを可能とした装置です。
[装置構成と基本仕様]
●ディップ装置:FD200
●追加機能
・液循環機能
ディップ槽:SUS304
4面オーバーフロー
槽数:2槽
槽蓋:手動or自動いずれか
循環ポンプ:マグネットorダイヤフラムポンプ
流量:MAX10L/min
流量調整:手動バルブにて
フィルターハウジング:SUS316
カートリッジ:PP材
フィルター目:1μm
配管材:SUS304
・液管理機能
液温:チラー&熱交換器により10℃~18℃
※1℃ごとの設定 液の条件により変更可
オプション:液濃度と追液管理
※液濃度:液特性により比重計、粘度計、濃度計を選定
※追液管理:上記でモニタリングし自動で希釈剤を追液
・空調(清浄度UP)機能
風防BOX:アルミフレーム、帯電防止塩ビパネル
清浄度:FFU 風量は設置環境と内容積により選定
オプション:温度・湿度管理と排気
※温度・湿度管理:恒温恒湿器
※排気:設置環境をお聞きしたうえで
・電源:単相100V仕様
[装置全体]
[ディップ装置]
[循環系統]
[循環系統:上部から]
液循環・超音波機能搭載自動ディップコーティング装置
液循環機能と微細部への液浸透を目的とした超音波機能を搭載した自動ディップコーティング装置です。
[基本仕様]
●対象ワーク:ガラス、プラスチック、金属 etc.
●ワークセット:ディップアームに手動でセット
●処理枚数:1枚/バッチ~
●ワークサイズ:500×500mmまで
※ワーク材質、処理枚数、ワークサイズはご要望に応じて
●装置寸法(外形):W1,300×D1,000×H1,800(mm)
●装置重量:300kg
●外装材質:アルミフレーム、塩ビパネル
●ディップ昇降機能
・昇降:サーボモータ、ボールネジ駆動
・ストローク:670mm
・昇降耐荷重:10kg
・処理速度:0.1mm/sec~30mm/sec
0.1mm/sec単位可変
・停止時間:0.1sec~999.9secまで設定
0.1sec単位可変
・設定ポイント:10ポイント
・プログラム数:8プログラム
・モニター:現在位置、速度、残時間表示
●ディップ槽、循環機能
・液槽:SUS304
・液槽(本槽)サイズ:W750×D95×H580(mm)
・4面オーバーフロー
・蓋:スライド式の自動開閉
・循環ポンプ:安増しマグネットポンプ
・流量:MAX20L/min
・流量調整:インバータ式
・フィルターハウジング:SUS316
・カートリッジ:PP材
・目:0.4μm
・液温管理:チラー&熱交換器
・液管理温度範囲:10~18℃ 1℃単位の設定可能
※管理温度はご要望に応じて対応可能
●超音波機能
・周波数:40kHz
・容量:330W
・台数:2台
●機内雰囲気(コート剤への湿気対策)
・窒素パージ仕様
・窒素IN-OUTは装置側タッチパネルにて操作
●その他
・非常停止
・漏液センサー
・ガス検知器搭載
・機内排気
●電源:三相200V仕様
[ディップ槽]
[ディップ昇降ゾーン]
ディップ・乾燥・UV硬化自動ディップコーティング装置
ディップ(液循環機能付き)、乾燥炉(熱風ワンパス)、UV(高圧水銀)硬化までの工程を処理できる全自動ディップコーティング装置
[基本仕様]
●対象ワーク:ガラス、プラスチック、金属 etc.
●ワークセット:ディップアームに手動でセット
●処理枚数:1枚/バッチ~
●ワークサイズ:300×420mmまで
※ワーク材質、処理枚数、ワークサイズはご要望に応じて
●装置寸法(外形):W2,800×D1,550×H1,880(mm)
●装置重量:1500kg
●外装材質:SS焼付塗装
●ディップ昇降機能
・昇降:サーボモータ、ボールネジ駆動
・ストローク:600mm
・昇降耐荷重:10kg
・処理速度:0.1mm/sec~30mm/sec
0.1mm/sec単位可変
・停止時間:0.1sec~999.9secまで設定
0.1sec単位可変
・設定ポイント:10ポイント
・プログラム数:8プログラム
・モニター:現在位置、速度、残時間表示
●ディップ槽、循環機能
・液槽:SUS304
・液槽(本槽)サイズ:W200×D440×H320(mm)
・4面オーバーフロー
・蓋:手動式 ※自動タイプも対応可能
・循環ポンプ:安増しマグネットポンプ
・流量:MAX20L/min
・流量調整:インバータ式
・フィルターハウジング:SUS316
・カートリッジ:PP材
・目:1μm
・液温管理:チラー&熱交換器により
・液管理温度範囲:10~18℃ 1℃可変
●熱風乾燥機能
・乾燥方式:熱風ワンパス方式
・炉材質:SUS304
・炉内寸法:W500×D300×H350(mm)
・対流:槽上部両サイド吹き出し、下部吸込みの流れ
※ワーク形状と置き方により決定
・吹出し口に耐熱HEPAフィルター装備
・温度:MAX100℃
・ヒータ容量:15kW
・ヒータ結線は炉の外(外部結線)
・送風機:安増しブロワ
・風量:10㎥/min
・蓋:自動開閉式
●UV硬化機能(照射ユニット)
・UVランプ:高圧水銀ランプ
・ランプ出力:1.5kW
・ランプ発行長:125mm
・拡散型コールドミラー
・ランプシャッター付
・IRカットフィルター付
・ランプ冷却方式:空冷式
・SUSカバー付き小窓装備 ※UVカットフィルム付
●横行機能
・専用台車にて移動:サーボモータ
●その他
・非常停止機能
・漏液センサー
・ガス検知器
・機内排気数か所
[全体写真]
[正面]
[背面]
[背面45°か]
[側面]
ディップ:4面オーバーフロー槽
プロトタイプ装置のディップ槽をご紹介致します。
・材質:SUS304
・寸法(内寸):W200×D440×H320(mm)
・本槽液量:約28L
・循環流量:MAX20L/min
[MAX流量で循環中]
自動開閉式(蓋)ディップ槽:内面テフロンコート
・4面オーバーフロー式
・材質:SUS304
※槽内面:液の触れる箇所へ30μm厚みのテフロンコートを実施
・寸法(内寸):W450×D140×H150(mm)
・本槽液量:約9.5L
・ディップ槽蓋:自動開閉(エアシリンダ)
[自動開閉式ディップ槽]
量産向けデッィプコーティング装置
量産用中型全自動ディップコーティング装置
[特徴]
●ディップコーティングに必要な洗浄・ディップコート・乾燥(UV硬化)までフル機能搭載
●ディップコーティングの特徴である量産性(バッチ/70枚)に優れた装置
※搬送・処理は、専用のラック・治具にて
●全自動連続式量産装置
[装置構成:主要部仕様]
●超音波洗浄ゾーン
・アルカリ超音波洗浄槽
・市水超音波リンス槽
・市水超音波リンス槽
・純水超音波リンス槽
・純水超音波リンス槽
・温純水低速引上げ槽
・熱風乾燥
・冷却
●ディップコートゾーン
・コーティング槽(1槽式)
●乾燥・硬化ゾーン
・安増し防爆プレ乾燥
・高圧水銀UV硬化
●その他
・塗布環境対策
・振動対策
・清浄度対策
・液管理機能
[主な製品対象]
●プラスチックレンズ
●ヘッドアップディスプレイ
●VRレンズ(ゴーグル)
●コロナ禍⾶沫防⽌仕切り板 etc.
※乾燥を熱硬化に変更することで、アルミ・SUSなどの金属製品は勿論のこと、ガラス、紙容器など様々な製品に対応可能です。
各構成の詳細につきましては、お気軽にお問合せ下さい。
量産用大型全自動ディップコーティング装置
[特徴]
●ディップコーティングに必要な洗浄・ディップコート・乾燥(UV硬化)までフル機能搭載
●立体形状のワークへ対応するため浸漬・引上げの昇降軸と液が形状へ追従する傾斜軸の2軸機能搭載
●全自動連続式量産装置
[装置構成]
●Wet洗浄⼯程
洗浄槽:10槽⽔系超⾳波洗浄⽅式
●ディップコーティング⼯程
コーティング槽:2槽
液循環、液温管理、濃度モニタ&⾃動追液
●硬化⼯程
ワンパス熱⾵プレ乾燥
UV(紫外線:⾼圧⽔銀)硬化
[特徴]
●洗浄からディップ、プレ乾燥、本硬化までの⼀連の処理⼯程を実施
●引上時のワーク⾓度と減速引上機能による⽴体形状)への均⼀な膜の作成を実現
[主な製品対象]
●プラスチックレンズ
●ヘッドアップディスプレイ
●VRレンズ(ゴーグル)
●コロナ禍⾶沫防⽌仕切り板 etc.
※乾燥を熱硬化に変更することで、アルミ・SUSなどの金属製品は勿論のこと、ガラス、紙容器など様々な製品に対応可能です。
各構成の詳細につきましては、お気軽にお問合せ下さい。
上記大型装置の昇降・傾斜部詳細(2軸機構量産装置)
テストで良好な結果が得られた角度での昇降・傾斜を組込んだ量産装置
[処理量、昇降基本仕様]
●バッチ6本の専用治具
※お客様のご要望により変更可能となります。
●処理速度
昇降主軸側:0.1mm/sec~40mm/sec 0.1mm/sec可変
傾斜従軸側:0.1°/sec~20°/sec 0.1°/sec可変
傾斜角度:左右へ各30°まで設定可能 0.1°単位
※主・従軸は同期運転となります。
昇降主軸処理時間内で設定された傾斜角度への移動を自動演算にて行うシステムです。
塗布環境整備関連装置
ディップコーティングに於いて塗布環境の整備は非常に大切になります。
塗布時の気流を制御出来ないと次のレンズ表面のように膜乱れが起きます。
[気流制御無しの干渉縞:膜乱れ有り]
[気流制御有りの干渉縞:膜乱れ無し]
※レンズ色味の違いは、ナトリウム灯とLED灯の違いに由来しております。
気流対策用風防BOX
実験設備では局所での気流制御として風防BOXを推奨致します。
※上の膜乱れ無しの製品は、風防BOX内での塗工品です。
[基本仕様]
●フレーム:アルミフレーム
●カバー:帯電防止用塩ビ板
天面、前後面、側面の都合5面(底面無し)
●扉:前面に取っ手付を取付けての開閉となります。
●サイズ:ディップ装置にあわせたカスタムで製作可能
●オプション:FFU、排気孔
※右写真設備は、気流対策用風防BOXに
下記でご紹介する清浄度UP用FFUも装備しております。
その他、BOX内雰囲気の温度・湿度管理やN2パージに関しても
実績が御座いますのでお気軽にお問合せ下さい。
[風防BOX:ディップ装置設置例]
振動対策関連装置
ディップコーティングに於いて振動は天敵と考えられる要素です。
装置に関しては、振動低減のスペックを部材共々活用しておりますが、塗布環境で振動を拾ってしまい台無しとなるケースが多く見受けられます。
除振台
実験設備ではディップ装置本体、液槽を除振台の上に設置することを推奨致します。
[基本仕様]
●固有振動数:1.8~2.5Hz(垂直方向)
3.2~4.0Hz(水平方向)
●除振方式:全方位対応三次元空気ばね
●水平維持方式:UAX メカニカルバルブによる自動式
:UMX 手押しポンプによる手動式
●搭載板:ステンレス仕上げ
●搭載可能重量:MAX100kg
●全体寸法:UAX 440×540×57H(mm)
:UMA 440×560×57H(mm)
●製品重量:23kg
●標準付属品:UAX φ6mm×5mチューブ付き ワンタッチ継手(PT1/4オネジ)
:UMA 手押しポンプ 虫回しドライバー
●オプション:集中排気口・コンプレッサー(UAXのみ)
※上記は実験設備用として除振台をご紹介しておりますが、量産装置では設計段階から3つの工夫で振動対策を行っております。
詳しくはお問合せ下さい。
清浄度対策関連装置
ワークと塗工膜の間にゴミ・埃などが挟まると膜の窪みや破れなど、外観の乱れと同時に耐久性にも多大な悪影響を及ぼします。
対策として塗布環境面と液系統面の二つの対策をご紹介させていただきます。
塗布環境:FFU(ファン・フィルター・ユニット)
FFUとはファンフィルタユニットの略称で、ファン付きの高性能フィルタ(HEPA)付きのユニットです。
ここでは実験設備としてのご紹介になりますので、気流対策でご紹介致しました風防BOXの天井部に設置し、ファンで吸い込んだ空気をHEPAフィルタに通して、風防BOX内へ送り出すことでクリーンな環境を作り出します。
●FFU本体は、クリーン関連の市販品をチョイスしております。
●風量は、設置環境と内容積、お客様の要求度に応じて
時間当たりの換気回数を算出し選定致します。
設置例はこちらからクリック(FD200C2へ)
[市販品FFU]
塗布環境面:静電気対策イオナイザー
塗布工程中へのコンタミ付着防止:静電気対策を行うことは不良低減に非常に寄与致します。
その為の対策として、装置の搬送中適所にイオナイザーを配置します。
選定するイオナイザーの種類は、コロナ放電方式の専門メーカー品となりますが、搬送途中に配置するため、ワークの形状や処理数により決定致します。
更に、コート剤及び配置場所によっては防爆型の選定も必要になってまいります。
[イオナイザー設置例]
液(コート剤)系統(液循環経路):フィルター設置
大気中、ワークに付着したゴミ・埃は、どんなに注意しても液槽内へ持ち込まれます。
これを除去するためには、液(コート剤)の循環経路中にフィルターを設置して除去する方法が有効です。
●右図赤枠拡大部にてコンタミ除去
・フィルターハウジング:SUS316
・フィルターカートリッジ:PP材 目1μm
※材質、目はご要望により変更可能です。
●液循環系統
ディップ本槽4面オーバーフロー ➡ ディップ予備槽 ➡
循環ポンプ ➡ フィルター経由(1μm) ➡
熱交換器 ➡ ディップ本槽へ戻り
[設置例]
[イオナイザー設置例]
液(コート剤)管理装置
液(コート剤)の管理とは、溶媒の揮発による液濃度の変化を抑えつつ濃度をモニタリングし一定の範囲内で維持させることを云います。
液管理が重要なことは、膜厚を決定する3つの要素のうち「液密度」「液粘度」の2つが溶媒の揮発により変化するためです。
液(コート剤)温度管理
設置場所の温度の影響、液の流動、ポンプの熱量などから液温は徐々に上昇します。
このことにより溶媒の揮発は促進されます。
更に、塗布時の推奨液温・液ライフへの影響も考慮すると、液温を一定に保つことは塗工現場に於いて重要な管理項目といえます。
その為に、液循環の配管途中に熱交換器とチラーを介して液温を一定に保つ機能を推奨致します。
●右図赤枠拡大部にて液温管理
熱交換機とチラーのスペックは、下記条件により選定。
・雰囲気温度
・液量
・循環ポンプ容量
・液の特性:推奨温度、溶媒種類
[ディップ槽液循環系統図]
液(コート剤)濃度管理
液(コート剤)の濃度をセンサーにて常にモニタリングし溶媒を追液することで一定の範囲内で濃度を管理することが可能です。
詳細は、お気軽にお問合せ下さい。
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治具・液槽(タンク)
治具
ディップコーティングに於けるワーク保持用の治具は、実験・生産を問わず塗布方法や処理量などそれぞれの条件にあわせて決定されます。
多種多様な実績が御座いますので、お気軽にご相談下さい。
実験機には、クリップタイプの標準治具が1本装備されております。
液槽(タンク)
液槽は、コート剤の耐薬にあわせて材質選定をすることが重要で、金属(主にSUS)、ガラス、樹脂での製作実績と接液部側(内面)へのテフロンコート・電解研磨仕上げでのご提供も可能です。
カスタム製作ですからサイズもお客様のご要望に合わせて製作しております。
お気軽にご相談下さい。
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